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使 用 絵 の 具 ― アクリル絵の具不透明(仏名 ガッシュ)
● アクリル絵の具には、透明絵具と不透明絵具の2種類あります。両方とも水で溶きますが、乾くと不溶性となります。
私は不透明絵具の方を使いますが理由は、①乾燥後つや消しの画面になる事(透明絵の具は少しツヤが出るので嫌い)、
➁この絵の具は顔料(色の付いた粉)と混ぜ合わせるアクリル樹脂液(接着剤の役目)の割合が顔料の方が多い為、乾燥
後も絵の具に水を吸わせて硬い筆でこするとかなり落ちます。この特性(欠点)を利用して洗い流したり、削ったりして制作
してます。従って、普通の水彩紙では紙がボロボロになって破れてしまいますので、最低0.5ミリ厚のケント紙か1~2ミリ厚の
イラストボード又はキャンバスを使います。アクリル絵の具は速乾性なので、描くそばから乾燥してどんどん描き進む事が
出来るので、乾燥に何日もかかる油絵具は、性格的に短気な私には向かないので油絵具を捨てて、この絵の具だけで制作
しております。
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● 絵は、うまいとか上手ではなく、いい絵である事が大事!
いい絵という意味は、うまいとか上手な絵という意味ではありません。へたでも絵が良ければ、それはいい絵という事になります。
もちろん、うまい絵や上手な絵でも、人を惹き付けるものがものが有れば、それはいい絵と言えます。うまいだけの絵は,勉強
すれば誰でも描ける様になります。ほとんどの方が、うまくなったところで満足してそれ以上、上を目指そうとはしません。本当の
絵の勉強は、実はうまくなってからがスタートになります。うまくなってからの勉強というのは、とにかくいい絵を描く事です。
いい絵で有れば、へたでも、上手でもどちらでもいいのです。この両方に共通しているのは、人を惹き付ける何かがあると言う事
です。ゴッホの絵は一見素人の様なへたくそに見えますが、何でこんなに素晴らしいんだろうと、いつ見ても感動させられます。
上手な人の絵も、うまさを超えた何かがあるから、例えば精神性の高さとか、人間としての品格の高さとか、長く生きて来た人生
からにじみ出る滋味豊かな画風とか、人柄とかそう言ったものです。うまい絵描きは5万といますが、その中で人を惹き付けるもの
を持った絵描きは一握りです。私見ですが、、へたそうに見えて、子供が描いた様な絵に見えて、いい絵を描かれる画家名を
あげれば、鈴木新太郎先生、中川一政(かずまさ)先生、熊谷守一(くまがいもりかず)先生、野間仁根 (のまひとね)先生、
高畠達四郎先生、ゴッホ、アンリ・ルソ-などです。うまい絵でいい絵を描かれる画家は、美術全集や画集に 掲載載されてる
作家の方々です。
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